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by y-rinri
| 2013-03-16 17:16
阿部総理の支持率がすこぶる高い。自民党総裁選挙での復活当選の時は半信半疑であったが、正式に総理になってからの変貌ぶりは驚嘆に値する。3年を超えた民主党による暗黒の空白期間が余りにひどかったため余計感じるのだろうか、そのスピード感、決断力、気配りの見事さ、リーダーシップ、マスコミに対する抑え等々、これまでのところ見事という外ない。第一次阿部内閣の失敗の学習ぶりは本物のようだ。まさに「艱難汝を玉にする」の諺どおりである。巷間言われているアベノミクスの効果も追い風であるが、一番の変貌ぶりを感じたのはアルジェリアにおけるテロの扱いについてである。アセアン歴訪の予定を早々に切り上げ、各部所への指示の的確さは見事である。何より驚いたのは閣僚を含めた関係者の行動の統一感である。一糸乱れず、発言も行動もガバナンスが完璧であった。それからある政務官の女性問題の対処も早かった。後任人事を素早く決めて、マスコミのつけ入るすきを与えなかった。これらは私の推測だが、飯島勲内閣参与の陰の力が相当効いていると思う。
以上、いささか褒めすぎの感があるが、その極めつけは今回のオバマ会談である。これで一定の日米の連携の基本的信頼の復活は果たせたのではないか。TPPについても、かねてからの持論である「聖域なき関税撤廃を前提にしたTPPには参加しない」ということを完全にオバマ大統領からもサポートされた形だ。ここまで詰められると党内の反対派も矛を収めざるを得ないのではないか。ようやくこれでアベノミクスも幻影から解き放たれ、実体なるものを期待できる段階に入ってきた。希望の光が見えてきた。大いにこの調子で頑張ってもらいたい。 #
by y-rinri
| 2013-02-23 12:32
BSフジ・プライムニュースが面白い。キャスター役の反町理と八木亜希子のコンビもいいし、2時間ぶっ通しの生放送という緊張感と、的を外さない深掘りの議論も魅力的だ。昨晩は「アベノミクス」の3本の矢の中で、最重要だと思われる産業競争力会議のメンバーでコマツの坂根正弘氏が出演した。坂根氏は瀕死の赤字会社であったコマツを、「ダントツ経営」で超優良会社に変革した凄腕経営者である。冒頭、氏は今回の政権で、久々に「政官民」が一体となって議論の場ができることを高く評価していた。確かに民主党政権時においては政治主導の名のもとに、政官の連携は最悪であった。
流石に坂根氏の言うことは、現場経験に裏打ちされた説得力のあるものだった。一番印象的だったのは、今後の我が国の成長戦略は、ドイツに学ぶべきものが多いということである。確かに最悪の状況にあるヨーロッパにあってドイツの好調さは抜きんでている。その要因を三つあげていた。 1、ユーロ圏という共通通貨を軸に、境界無き広域経済圏を構築した。その結果、為替の安定と、ギリシャやスペインという問題国を支援しても余りある経済的優位性をもたらした。もしもユーロで無くマルクであったなら、円以上の為替高に見舞われたろう。それに学ぶところはTPPへの積極的参加である。次のステップはこれから発展の見込まれるアセアン諸国との連携であり、扱いにくい中国を尻目に主導権は、日本ではなくアメリカに頼むしかないと氏は言う。 2、ドイツは歴史的に見ても地方自治の国であるが、日本も早急に地域主権国家になるべきである。参議院は地方自治体の首長の参加も認めるべきだと言っていた。 3、一次産業である農業の活性化。日本は本来モノづくりの国である。農業の衰退は必ず製造業の衰退をもたらす。ドイツは最近、食料自給率を10%も向上させた。 以上、如何であろうか。私は大いに共感するところ大であった。最後にとても印象的な氏の信条を披瀝された。 それは「攻撃は最大の防御」まさに、この言葉の実践こそが日本経済再生の肝かもしれない。 #
by y-rinri
| 2013-02-08 09:27
日銀の白川総裁が任期を待たずに辞任するという。為替市場は、後任の総裁が金融緩和派になるのを予想してさらに円安に振れ、一時期1ドル94円になった。民主党時代、物価の番人を自認して頑なに日銀の独立性を守ってきた氏も、阿部総裁率いる自民党の圧力に屈し、2%のインフレターゲットを容認した頃から、心は揺れていただろう。日銀法改正も辞さないという自民党の圧力に抗しきれず、しぶしぶの方針転換かとも思うが、日本人は誠に空気に弱い。国を挙げての圧倒的な景気回復期待論に、為すすべもなく屈服された形だ。実際の政策実施を待たずに、市場が思惑とは反して円安株高に振れたのも一つの要因である。そんな中での唐突な辞任発表は、内心はアベノミクスには反対であるという矜持なのであろう。
それにしても、これまであれほど財政規律に厳格でケチな財務省が、補正にしろ次年度予算にしろ、どうしてあのように多額な財政出動を許したのかが疑問であった。ある評論家は、それは次年度の景気を、短期的にしろ上げておかないと、平成15年の消費税アップができなくなるからだと言っていたがさもありなんと思った。いずれにしても円安のおかげで、自動車業界をはじめとした輸出産業は、大いに恩恵を被っている。 #
by y-rinri
| 2013-02-07 04:36
このところ立て続けに経済講演会を聞いた。ひとつは日本公庫埼玉懇話会の講演会でテーマは「経済展望とこれからの企業経営」で講師は東京大学大学院経済学研究科教授 伊藤元重氏。二つ目はくましん創立60周年経済講演会、テーマは「熊谷の地域力と地域経済再生の秘策」で、講師は藻谷浩介氏である。伊藤氏は安倍政権の経済再生諮問会議の委員でまさにアベノミクスの推進ブレーンである。藻谷氏はベストセラーとなった「デフレの正体」の著者である。まったくお二人の真逆の講演内容は私の頭を混乱に陥れるのに十分な内容であった。
伊藤氏の話しの骨子はアベノミクスの3本の矢といわれる金融緩和、財政出動、成長戦略の現在進行形であり、まさに日銀を抑え込んだ形の上げ潮派の急先鋒である。 「すでに1000兆円といわれる政府債務に5兆円や10兆円の借金なぞ大したことはない。インフレに何が何でも持っていくことこそ日本経済の再生である。さらに企業や個人が貯めこんでいる貯蓄を今こそ投資に回し経済を活性化すべきである。iphoneであてて財務状況を改善したソンフトバンクの孫さんが、1兆5千億円で米国の携帯電話会社を買収した行為こそ今、賞賛されるべき経営者の姿なのだ。皆さんもっとお金を使いましょう。企業はもっと投資しましょう。」 全く、景気の気は気分の気だと最近よく言われるが、大いに気勢の上がる講演内容であった。実際、為替も円安になり株価も高騰している現在、日本経済の救世主的扱いである。 これと全く真逆の理論を藻谷氏から聞いた。氏の言い分はデフレの正体は、人口動態だということである。少子化こそがデフレの原因であり、もともとお金は余っており、驚いたことにこのところ毎年100万人の人が亡くなっているが、なんと平均3500万円の貯蓄を保有しているとのことで、総額35兆円が相続に回っているのだという。しかし高齢化により、相続する側の年齢が高齢の為に消費に回らないのだという。特に現在の日本人は貯蓄道という領域に入ってしまっており閉塞状況にあるという。であるからここで5兆や10兆のお金を市場に出しても一時期は効果があるが、長期的にインフレにはならないという訳である。 全く双方の意見を聴いて私は迷ってしまった。とにもかくにもアベノミクスは、日本経済再生の最後の賭けであることに間違いは無いようである。34921 #
by y-rinri
| 2013-01-31 12:01
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