講話者は戸田市準倫理法人会会長の小山瀧寛さんです。氏との出会いは、県の清掃委員会でした。
トイレ清掃の実習で、場所は嵐山の安岡正篤記念館でした。私は初体験でしたので、家内に言われてビニール手袋、長靴姿で臨んだところ、小山さんや、清水さん、関根さんといった掃除の大家達は、素手、裸足で物怖じせずにトイレ掃除を始めたのには、度肝を抜かれたものです。その後、法人レクチャラー会で同部屋になり、趣味が蕎麦打ちと共通していることもあり、じっ懇になりました。
講話の内容は、まさに実践倫理のモデルというべきもので、朝の早起き、トイレ掃除、親の恩、朝礼、書道、手紙と全て実直に実行に移し、その成果も確実に上がっているとのことでした。実践を通じて体得した珠玉の言葉は、つい聞き入ってしまいました。
掃除は天に貯金をしている事とか、今では事業も息子さん(後継者育成塾1期生)に譲り、
人生の恩返しと思い、仲間と安来節を習い各所の老人ホームに慰問を続けているそうです。書道も越峯という雅号を得て、なお一層の精進を心がけています。
事業は鳶職との事で、当会にも建築関係の会員がいますが、一本気な職人集団によくぞここまで倫理を導入できたものだと、感心しきりでした。