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先日、平成21年度の役員辞令交付式があった。今回は丸山敏明理事長、直々の交付であった。交付後の講話が興味をそそった。
理事長自身、昨今の様々な出来事には、ほとほとあきれ返るばかりのようだが、益々もって日本が国家の体をなしていない事に深く憂慮されていた。国家の役割とはそもそも何なのか?それは大きく二つあって、ひとつは国民の生命、安全を守る事であり、二つ目は国民を育む(教育)ことである。それが今、二つとも大きく揺らいでいる。中国の毒ギョーザ事件しかり、結局農水相の辞任と言う結果になった事故米の問題等々、食の安全に関してその信頼も大きく失墜した。防衛に関しても、長年の平和ボケから、議論する事自体をタブー視する有様である。 教育にしても、一番の不幸は「価値観の多様化」という風潮から、日本人として人間として、以って瞑すべき理想像さえも議論できなくなってしまった。我々の子供の頃は、模範的な人物や偉人の伝記等をよく読んだものだが、今はそれもなかなか難しい事らしい。教育勅語なぞも、内容を吟味すれば決して古臭くは無い。充分現在でも通用する徳目である。今、渡辺昇一氏が中心になって、道徳教育の必要性を訴えているようだが、どんなものだろうか。 とにかくもう待ってはいられない。家庭教育も学校教育も当てにはならない。民間や企業が、それを受け持つしかないのである。そこに倫理法人会の存在意義もあるのだ。 教育勅語(12の徳目) 1. 親に孝養をつくしましょう(孝行) 2. 兄弟・姉妹は仲良くしましょう(友愛) 3. 夫婦はいつも仲むつまじくしましょう(夫婦の和) 4. 友だちはお互いに信じあって付き合いましょう(朋友の信) 5. 自分の言動をつつしみましょう(謙遜) 6. 広く全ての人に愛の手をさしのべましょう(博愛) 7. 勉学に励み職業を身につけましょう(修業習学) 8. 知識を養い才能を伸ばしましょう(知能啓発) 9. 人格の向上につとめましょう(徳器成就) 10.広く世の人々や社会のためになる仕事に励みましょう(公益世務) 11.法律や規則を守り社会の秩序に従いましょう(遵法) 12.正しい勇気をもって国のため真心を尽くしましょう(義勇)
by y-rinri
| 2008-09-19 15:38
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