人の一生は、運命というどうすることもできない力で、きまった道筋を引きずられていくものではない。自らの力できりひらくことができる。境遇も、あらかじめそう定められているいるのではない。自分の心の通りに、境遇の方が変わっていく。断固として正しい道を踏み、喜び勇んでことにあたっていくがよい。
倫理における基本的な実践の中で、大切なことは「明朗、愛和、喜働」である。
明朗とは言うまでも無く、自己を明るく、輝けるものとして常に心がける事を言う。人は幸せだから、朗らかになるのではない。その人の明朗さに、天は味方し、福が来るのである。
愛和とは、全てを受け入れ、仲良くすることである。それは幸福の本である。
自然界は全て対立している。男と女。老人と若者。白と黒。経営者と社員。売り手と買い手・・・。それから逃げてはならない。対立を素直に受入れることこそ、愛和の妙手である。その結びつきから、新しき生命が宿る。まさに倫理研究所の前身が「新生文化研究所」といわれる所以である。
喜働も造語であるが、読んで字の如しである。不足、不満をもって働く経営者に、良き社員、後継者は育たないし、良き顧客も掴めない。喜働こそ健康の本であり、社業発展の礎である。