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先に引いた太平洋艦隊の体たらくは彼の名誉のために言っておくが、一人山本五十六のせいではない。山本と同郷で中学の後輩でもある作家半藤一利も述べているが、決して彼は好戦家ではない。世の大勢が日独伊三国同盟に傾く中、一人、米国を敵に回すその愚策を批判していたし、米国ハーバード大に留学中、かの国の圧倒的な国力を熟知していたので、日本が相手にできるような国ではないことを主張もしていた。しかし弱体化した政権が次々に交代し、マスコミの扇動で国が戦争へと押し流されていく中、止むに止まれずそれに従いつつも、あくまで短期決戦、早急に講和に持っていくべきだとの論を張リ続けた。
ミッドウエー作戦の時も、時は航空戦の時代であることを認識していたので、自国戦艦赤城に敵の航空母艦を撃沈するための魚雷を付けることを主張していたが、無視されてしまった。案の定、敵の空母は現れ逆に多くの自国空母が海の藻屑と化した。とにかく命令系統の徹底さに欠けており、各々の思い込みが優先されたのである。結果は惨憺たるもので、この作戦を期に日本は敗戦の色を濃くしていく。しかしマスコミを通じての大本営発表は事実とは違っていた。 誠に山本五十六は不運な大将であった。それを知ってか知らずか、ほとんど自殺行為ともいえる視察計画を実行し、その計画も敵に傍受されることとなり、敵機の襲撃を受け南方のジャングルに散った。 原発問題を機に、「失敗学」という学問の再評価が最近とみに言われている。誰かも言っていたが、太平洋戦争の失敗をもっと謙虚に掘り下げていれば、今回の失敗も防げたのではないかと思う。誠に日本人は「国策」という言葉に弱いのである。
by y-rinri
| 2011-12-27 11:23
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