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昨日は、日本政策金融公庫「埼玉懇話会」総会に出席した。今回で35回を数える伝統ある会だ。私も幹事の末席をけがして10数年になる。今回、長年御指導をいただいた京葉流通倉庫の飯島代表幹事から、世代交代ということで代表が三光産業の堀さんに換わった。不肖私も副代表幹事の重責を担う事になった。これまでいろいろ取りざたをされた政府系の金融機関であるが、今では民営化され従来の民間金融機関との共存を模索している。冒頭、上田知事の講演を聞く機会を得た。演題は「結果を出す行政ー埼玉の実験ー」である。行政に経営感覚を取り入れ、多くの数字を裏づけにして頑張っている姿勢がよくわかった。
収穫は西岡事業統括の話しである。元々有能な方だと思っていたが、今回も我々の現状を正しく捉え、的確な指針を示す話しだった。内容は以下である。 大企業の業績好転の空気の中で、中小企業の現状はいまだ7割経済が実態である。政府は内需型の経済の必要性を声高に叫んでいるが、このところの景気浮揚の推進役はいまだに輸出依存型である。まさに薄氷を踏む思いで経済は推移している。結論的に言えば、何時また景気の減退が来るか予断は許さないのが現状である。そこで現状を厳しく認識する為の5項目を挙げてくれた。 ①エコ減税等の経済対策の終焉。 ②中国経済のバブル崩壊。 ③ギリシャ経済の財政破綻に端を発するユーロ不安。 ④資源の高騰。 ⑤米国金融機関のコンプライアンス問題。 将来を過度に悲観的に見る必要は無いが、備えあれば憂い無しである。どんな状況が来ても弾力的に対応できるようにもう一度、引き締めて掛かろうと思う。
by y-rinri
| 2010-05-18 11:27
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