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かねて録画しておいた表題のドラマを見た。遺言として「100年は語るな」と言い残したといわれる東条の身内も出演したりして非常に興味深かった。それにしても、日本は何故あのような愚かな戦争を始めてしまったのか。司馬遼太郎は自分自身も実戦の体験があるからか、ついにこの戦争について多くは語らないで逝ってしまった。あまりに生々しくて、突き放して小説化するには気持ちの整理がつかなかったのかもしれない。そういった意味では、まさに一級の戦争犯罪人として悪名高い東条英機没後60年に今回の企画をしたことは大いに意味深い。それは今だ多くの生き証人が実在しているからだ。恐らく10年後には彼等はほとんどこの世にはいないであろう。
それにしても前回のブログで日本人礼賛を声高にしていながら、同じ日本人がこのような愚かな戦争を始めてしまったことに、私は改めてショックを受けている。司馬は、言葉少なにこうも言っている。「多くの犠牲を払いながらも鮮やかに明治維新を成し遂げ、日本を瞬く間に世界の上等国に押し上げたあの輝かしい明治の時代。それに引き換え、情報分析も知性も合理性もかなぐり捨て、国民の熱狂を抑制することもできずに無謀な戦いを始めてしまった昭和。これが同じ民族かと疑いたくなるような現実。あのときの昭和は、あたかも未開の密林に入り込んでしまったかのようだ。」 今回のドラマは、ある一人の新聞記者が当時、最大の言論人であった徳富蘇峰をインタビューする形をとっている。そこでマスコミの役割の重要性を浮かび上がらせている。それはマスコミが、おおいに国民を開戦へと煽り立てた責任を言っているのだ。またこのドラマを見て、私は山本七平の「空気の研究」という本を思い出した。日本人はある一定の方向に物事が定まってしまうとなかなかそれを打破することができない。今で言えばKY(空気が読めない)といってそれらを村八分化してしまうのである。改めて、日本人の極めて有能な部分と愚鈍な部分を意識させられた一週間であった。
by y-rinri
| 2008-12-29 17:56
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