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ステーィーブ・ジョブズのSTAY HUNGRY, STAY FOOLISHについて再度考えてみたい。
ある人が、そのFOOLISHは、「単にバカをしようなんて意味じゃない。あえて常識をはずそう、洒落てみせようと意味は広がるし、ボクが好きな戯(たわ)けるという含意にまで行きつく。」と言ったそうだが、戯(たわ)けるとは言いえて妙である。実際、ジョブズ本人と出会ったことのある人の言なので余計、真実味がある。ところで世は戦国時代、前田慶次という破天荒な武将がいたという。彼のことを「傾奇者(かぶきもの)」と称し、その行動様式を「かぶく」と言ったそうである。一時、織田信長や伊達正宗もそう言われたことがあるという。それは世の革命児に附けられた運命的な総称であろう。私はこのFOOLISHを「かぶく」と解釈してみたい。 かつて、大企業病に侵された日本の家電企業のことを、「浜に打ち上げられた魚の死骸」とジョブズが言ったというが、誠にかぶいたもの言いである。彼はまた、「私はIBMやGEになろうとは思わない、ソニーのような企業を目指している。」と言ったことは定かではないが、ソニーの盛田氏よりウオークマンをプレゼントされたときは本当に喜んだという。とにかく技巧に走りすぎ、カラパゴス家電と揶揄されて久しい日本製品であるが、もうそろそろ日本人から「かぶきもの」の登場を期待したいものだ。 次にHUNGRYだが、これもよく言われるように「ハングリー精神を持て」と単純に解釈したのではジョブズに申し訳ない。前項でも書いたが、私はここに彼の死生観を見る。生とは儚(はかな)いものだ。この世に生を受けることは気の遠くなるような偶然の所産である。ひきかえ死は絶対である。彼がアップルから追い出され一時期、禅に傾倒したことはよく知られることであるが、そのときにその考えを強く持ったのではないか。もともと人は、そして人生は虚ろなものである。それが空虚(EMPTY & HUNGRY)であればあるほど、この一瞬を大切に生きるべきと思ったのではないか。持たぬことが豊饒なこと。常に飢餓状態にいること、それがクリエイティブな条件なのである。まさに捨我の絶対境、幽顕出入、神人合一とはこのことである。 STAY HUNGRY, STAY FOOLISH. 執着するな!先入観を捨てて、大いにかぶけ! 35767
by y-rinri
| 2011-10-20 14:54
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