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恒例になった彩友会OB会の会合に出席した。「彩友会」とは旧中小企業金融公庫さいたま支店の後継者の会である。この会は定年制があり、五十歳になると卒業しなければならない。発足してから早15,6年が経つ会であるが、縁あって私が初代の会長に就任、彩友会という名付け親でもある。当時、県南に拠点をおく会の長は県南出身というのが通例だったが、それだけでもユニークな会である。当時の支店長が桐生さん、次長が高山さんという方で、21世紀にちなんで会員21人以上にはしないという暗黙の了解があり、その人選は高山氏に一任されていた。多分に独善的な人選ではあったが、その後の経営の事故率の低さをみればその選択眼は一流であった。活動も非常にユニークなもので、一切の各企業の財務的な情報の垣根は取り払われ、恒例の近況報告では相当ざっくばらんな意見が交換される。不況時の容赦ないリストラ経験談、先代からの生々しい相続問題等々、普通なら隠しておきたい話題でもドンドン出てくる。卒業後、そんな素のおつき合いを懐かしむ声が次第に高まり、数年前からのOB会発足の契機となって現在に至っている。勿論、桐生、高山両氏も出席され旧交を温めている。今回も12名の参加があり大変有意義な会となった。現役メンバーも卒業後、OB会の参加を楽しみにしているそうだ。現役の会に邪魔にならない程度の存在を心がけたい。お陰さまで息子も入会を許され有意義な活動に勤しんでいるようだ。企業経営の要諦はまず持続的な成長である。会員各位の模範になるよう後継者問題を考えて行きたい。
by y-rinri
| 2010-08-29 07:18
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