藤井財務相が突然、来年度の予算審議直前に辞任した。もともと高齢ということで心配されていたが、小沢幹事長との軋轢が表面化したのだろうか?そのように取られるのを懸念した為か、鳩山総理は早々と後継として菅さんを指名した。自民党は厳しく批判しているが、かつて同時期に首相が辞任しているので、声高に文句は言えない。これで益々、小沢氏が増長しても誰も苦言を呈するものが居なくなっても困るが、陸山会の献金問題の行方がどうなるのか見ものである。それにしても菅さんが就任時の記者会見で「90円半ばの円安が望ましい」とのコメントを言った瞬間、為替が変動したが大いに結構である。いまだ内需型の経済構造になっていないのに、輸出産業にとって過度の円高は日本経済の命取りであるからである。立場上そのようなことを言うのは不適切だとの論評も一部のエコノミストからあるようだが、政治家が国益を優先して悪いことは無い。藤井さんは確かに円高容認と言うスタンスであったが、それだから官僚主導だと言われるのである。。それを転換する意思決定は正しい。景気の二番底を防ぐ一番の特効薬であるからだ。