熊高の同級生やJC時代の同年の輩が、隔月で一杯やる会があるのは以前、触れたと思う。私も毎回出席という訳には行かないが、楽しみにしている。会場は「菊川」という小料理屋である。妙齢ながら今だほのかに色気の残る元芸者の女将が、取り仕切る料理がまた楽しみなのである。所謂、おふくろの味と言った部類なのだが、決して田舎臭くなく、品がよろしいのである。今回はカレイの揚げ物が逸品だった。集まった人数も3名というこじんまりしたものだったので、会話が縦横無尽に盛り上った。話題は先の衆院選挙が中心で、大敗した保守党の後始末における我々団塊の世代の役割について談論した。さらに景気の話にもなり、自分の経営する事業の現状と将来について話し合った。そこで私の持論は「自靖自献」である。まずは自分を靖んずること。次に自らを献ずるに尽きる。我が家族の安心を第一義に、次に自企業の安定、そして社会に自分を献ずる。そんな意識でこれまでやってきた。そうでなければ他人は、いくら理想論を声高に唱えても聞いてはくれない。とにかく世の中ほどままならぬものは無い。