今回の政権交代における主題は、いかに政治主導を図れるかにあるという。
これは一点に閣僚の任期にあると思う。自民党議員の場合は、これまでの長期政権にあって、政治家になったからには何時かは大臣、という意識を持って当然である。そのためこれまでは、当選回数順にポストのたらいまわしが当たり前に行われてきた。その結果、首を傾げたくなるような人が、大臣職に就くことも否めなかったのである。私はこれが最大の官僚主導を許してきた元凶だと思う。
その点、降って沸いたような政権交代の中で、長年野党であった民主党議員は大臣職にそれほどの執着心も無いと思うから、今回、大臣になった方は4年間やり通すくらいの気持ちで頑張って欲しい。そうすれば官僚側も腰を落ち着けて働けるだろうし、お互いの信頼感も醸成されて、結果、政治主導も可能になると思うのである。